今年度の「環境サミット」のご報告
皆さんこんにちは。
さて、遅くなりましたが、昨年11月23日にあった今年度の「高校生環境サミット」の実施報告をいたします。
まず、当日の会場の様子については、参加を兼ねて取材した本校広報委員会の生徒が同委員会のブログに簡単な記事を載せています。
こちら(ブログ「Tsubasa Life」の記事)をご覧ください。
以下ここでは、規模や内容がもう少し具体的に分かるように、より詳細な報告をしていきます。
--------------------
まずは当日の参加者からです。
下の表をご覧ください。

トータルでは昨年より若干増えたものの、参加団体が例年より少なかった影響で校外からの参加・来場が少し淋しくなりました。
広報を早めるなどして、見学者やパネル展示への出展者を増やしたいと思います。
そして、行事内容のレポートです。
午前の会場は1階の「つばさホール」。今年開会を繰り上げ、午前9時のスタート。
主催者ほか学校代表の挨拶に続き、新しい試みの「寸劇によるテーマ説明」。
本校演劇部員が扮する「ペットボトル戦士」たちと「ゴミー女王」一味の、笑いありドキドキありの戦いが演じられました。
筋書きは今回のテーマ「ペットボトルと未来」の背景にある、「ペットボトルの廃棄が減らない現実にどう向き合い、どう対応すればいいのか」という思いを伝えるもの。おかげさまで多くの笑い声と拍手をいただけました。
ちなみにこのテーマは遠くの環境問題としてではなく、生徒たちが普段、ゴミ削減の取り組みを行う中で味わっている実感から考え出されました。
続く基調講演は、東京農工大学教授の高田秀重先生による「ペットボトルと未来~プラスチックとどう付き合うか」という講演。
高田先生は、人為起源の有機化合物を中心とした環境汚染についての解析を専門にする研究者で、今話題の「マイクロプラスチック」の問題にも早くから着目してきた方です。
講演ではまず、マイクロプラスチックが生物や水辺の景観に与えている被害がビジュアルに紹介されました。
続いてマイクロプラスチックがどう生まれ、どこから来るのかについて、写真や地図、数値を駆使して明らかにしていきます。日本近海のマイクロプラスチックは回収や処理が遅れているアジアの国々から流れ込んでいるのと同時に、日本もまたヨーロッパに比べると取り組みが遅れていて、マイクロプラスチック汚染に「貢献」している…日本が被害者であるのと同時に加害者でもあることが浮かび上がりました。そして水中の生き物だけではなく、それを食べる人間を含めた動物も体内にプラスチックを取り込んでいる、という事態も紹介されました。
以上の状況と、そしてプラスチックの分解や完全な回収が難しいことから、使い捨てプラスチックの使用は抑制すべきだ、というのが講演の基本的な結論です。しかし、ただちに全部を何かで代替できるわけではないので、なるべく回収率を高めた上でリサイクルを組み合わせる必要もあるということでした。
基調講演への参加者の感想です。
講演内容が分かるコメントもありますので、ぜひご覧ください。
(クリックすると拡大表示されます)
【その1】

【その2】

【その3】

続いて、従来は午後の最後に行っていた「高校生の実践発表」に移りました。
ホールの行事をまとめることで移動の回数を減らし、「実」の時間をより多く確保するという趣旨です。
今回は、3校が発表しました。
群馬県立尾瀬高等学校
全国各地から高校生を集めて毎年行われている「高校生自然環境サミット」の紹介
慶応大学湘南藤沢高等部 環境プロジェクト
小学校に出向いて行っている「エコ出前授業」の様子と成果
東京都立つばさ総合高等学校 ISO委員会
学校におけるゴミ削減活動についての成果と最近の課題
実践発表に対する参加者の感想です。
(クリックすると拡大表示されます)

以上で午前のメニューが終わり、午後は3階ラウンジに移って「パネル展示」の時間になります。
以下の団体が展示や体験企画を持ち寄り、相互に、あるいは一般来場者とともに学んだり交流したりしました。
【高校】
群馬県立尾瀬高等学校
慶応義塾湘南藤沢高等部 環境プロジェクト
千葉県立国府台高等学校 理科研究部
東京都立つばさ総合高等学校
ISO委員会
クッキング部
福祉部
【高校以外】
一般社団法人JEAN
一般社団法人環不知火プロジェクト
東京都環境局自然環境部計画課
東京都市大学ISO学生委員会
東京湾をよくするために行動する会
株式会社ラユニオン・パブリケーションズ
冒頭に触れたとおり今年は参加団体が少なくなってしまい、やや寂しい会場になりました。
ただ、その分それぞれの企画をゆっくりと見たり触れたりでき、また参加者同士が訪ねあって話を交わすチャンスは多かったはずです。
また、かわりに一般の来場者が以前よりやや増えたため、ホールともども極端に寂しくはありませんでした。
現実に水中や水辺に漂流していたプラスチックごみの展示や、東京湾の生き物の展示。ペットボトルを使ったエコクラフト、環境を題材にしたクイズラリー、エコクッキング・・・今年も触ったり手を動かしたりする企画が目立っていました。
展示は15時で終わり、そのまま閉会行事を行って今年のサミットは閉会しました。
30分ほど開始を早めたとはいえ、昨年以前とほぼ同じ量のメニューを行って1時間以上早く終了しています。展示の撤収のついでに、会場の片づけを手伝ってくれた団体もいました。
そして最後に、全体を通じて。
こちらから何か言うよりも、全体に対する参加者の感想をどうぞ。
(クリックすると拡大表示されます)
【その1】

【その2】

おかげさまで今年も様々な方々と一緒に、環境サミットを行うことができました。
ありがとうございました。
今年来られなかった方も含めて、皆様、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、遅くなりましたが、昨年11月23日にあった今年度の「高校生環境サミット」の実施報告をいたします。
まず、当日の会場の様子については、参加を兼ねて取材した本校広報委員会の生徒が同委員会のブログに簡単な記事を載せています。
こちら(ブログ「Tsubasa Life」の記事)をご覧ください。
以下ここでは、規模や内容がもう少し具体的に分かるように、より詳細な報告をしていきます。
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まずは当日の参加者からです。
下の表をご覧ください。

トータルでは昨年より若干増えたものの、参加団体が例年より少なかった影響で校外からの参加・来場が少し淋しくなりました。
広報を早めるなどして、見学者やパネル展示への出展者を増やしたいと思います。
そして、行事内容のレポートです。
午前の会場は1階の「つばさホール」。今年開会を繰り上げ、午前9時のスタート。
主催者ほか学校代表の挨拶に続き、新しい試みの「寸劇によるテーマ説明」。
本校演劇部員が扮する「ペットボトル戦士」たちと「ゴミー女王」一味の、笑いありドキドキありの戦いが演じられました。
筋書きは今回のテーマ「ペットボトルと未来」の背景にある、「ペットボトルの廃棄が減らない現実にどう向き合い、どう対応すればいいのか」という思いを伝えるもの。おかげさまで多くの笑い声と拍手をいただけました。
ちなみにこのテーマは遠くの環境問題としてではなく、生徒たちが普段、ゴミ削減の取り組みを行う中で味わっている実感から考え出されました。
続く基調講演は、東京農工大学教授の高田秀重先生による「ペットボトルと未来~プラスチックとどう付き合うか」という講演。
高田先生は、人為起源の有機化合物を中心とした環境汚染についての解析を専門にする研究者で、今話題の「マイクロプラスチック」の問題にも早くから着目してきた方です。
講演ではまず、マイクロプラスチックが生物や水辺の景観に与えている被害がビジュアルに紹介されました。
続いてマイクロプラスチックがどう生まれ、どこから来るのかについて、写真や地図、数値を駆使して明らかにしていきます。日本近海のマイクロプラスチックは回収や処理が遅れているアジアの国々から流れ込んでいるのと同時に、日本もまたヨーロッパに比べると取り組みが遅れていて、マイクロプラスチック汚染に「貢献」している…日本が被害者であるのと同時に加害者でもあることが浮かび上がりました。そして水中の生き物だけではなく、それを食べる人間を含めた動物も体内にプラスチックを取り込んでいる、という事態も紹介されました。
以上の状況と、そしてプラスチックの分解や完全な回収が難しいことから、使い捨てプラスチックの使用は抑制すべきだ、というのが講演の基本的な結論です。しかし、ただちに全部を何かで代替できるわけではないので、なるべく回収率を高めた上でリサイクルを組み合わせる必要もあるということでした。
基調講演への参加者の感想です。
講演内容が分かるコメントもありますので、ぜひご覧ください。
(クリックすると拡大表示されます)
【その1】

【その2】

【その3】

続いて、従来は午後の最後に行っていた「高校生の実践発表」に移りました。
ホールの行事をまとめることで移動の回数を減らし、「実」の時間をより多く確保するという趣旨です。
今回は、3校が発表しました。
群馬県立尾瀬高等学校
全国各地から高校生を集めて毎年行われている「高校生自然環境サミット」の紹介
慶応大学湘南藤沢高等部 環境プロジェクト
小学校に出向いて行っている「エコ出前授業」の様子と成果
東京都立つばさ総合高等学校 ISO委員会
学校におけるゴミ削減活動についての成果と最近の課題
実践発表に対する参加者の感想です。
(クリックすると拡大表示されます)

以上で午前のメニューが終わり、午後は3階ラウンジに移って「パネル展示」の時間になります。
以下の団体が展示や体験企画を持ち寄り、相互に、あるいは一般来場者とともに学んだり交流したりしました。
【高校】
群馬県立尾瀬高等学校
慶応義塾湘南藤沢高等部 環境プロジェクト
千葉県立国府台高等学校 理科研究部
東京都立つばさ総合高等学校
ISO委員会
クッキング部
福祉部
【高校以外】
一般社団法人JEAN
一般社団法人環不知火プロジェクト
東京都環境局自然環境部計画課
東京都市大学ISO学生委員会
東京湾をよくするために行動する会
株式会社ラユニオン・パブリケーションズ
冒頭に触れたとおり今年は参加団体が少なくなってしまい、やや寂しい会場になりました。
ただ、その分それぞれの企画をゆっくりと見たり触れたりでき、また参加者同士が訪ねあって話を交わすチャンスは多かったはずです。
また、かわりに一般の来場者が以前よりやや増えたため、ホールともども極端に寂しくはありませんでした。
現実に水中や水辺に漂流していたプラスチックごみの展示や、東京湾の生き物の展示。ペットボトルを使ったエコクラフト、環境を題材にしたクイズラリー、エコクッキング・・・今年も触ったり手を動かしたりする企画が目立っていました。
展示は15時で終わり、そのまま閉会行事を行って今年のサミットは閉会しました。
30分ほど開始を早めたとはいえ、昨年以前とほぼ同じ量のメニューを行って1時間以上早く終了しています。展示の撤収のついでに、会場の片づけを手伝ってくれた団体もいました。
そして最後に、全体を通じて。
こちらから何か言うよりも、全体に対する参加者の感想をどうぞ。
(クリックすると拡大表示されます)
【その1】

【その2】

おかげさまで今年も様々な方々と一緒に、環境サミットを行うことができました。
ありがとうございました。
今年来られなかった方も含めて、皆様、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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