「源氏物語の1000年展」取材報告
「源氏物語の1000年展」に行ってきました。

10月14日火曜日、横浜美術館で行われている、「源氏物語の1000年‐あこがれの王朝ロマン」の関連イベント、「NHK事業センター主催~プレス体験!高校生のための特別記者会~」に参加しました。
このイベントは前半は講義になっていて、学芸員の方から展覧会概要・作品解説を頂き、現役の記者の方から取材や記事作成について教えて頂きました。後半は約30分、学芸員の方による主要作品のガイドをして頂いた後、40分間展示室を自由に見学することができました。
今回の展覧会には、たくさんの作品が展示されていました。中でも私たちが見どころだと思ったものを2つ紹介します。
まず、1つ目は作品です。私たちが特に面白いと感じたのは、学芸員の方に説明して頂いた「源氏物語図屏風」です。何が面白いのかというと、この屏風には、各扇5面ずつ、60面の扇面が貼り付けられており、若干の異同はあるものの、1扇目の上「きりつぼ」から、ほぼ物語の順番に並べられています。そして、実際に物語に描かれていない、源氏が亡くなったとされる幻の巻「雲隠」が描かれています。この「雲隠」は当時実在していて描かれていたのか、また当時から物語に描くとしたら、このようなものではないかと想像して描かれたものなのか、どちらにしても、とても貴重で面白い作品です。この他にも扇が貼り付けられている屏風がいくつかあるのですが、それらの扇には縦に線が入っているものもあり、実際に扇として使用したあとに、目でだけでも楽しめるよう屏風にされたことがわかります。私は、このように今から何百年も前の人も、今と同じようにこの『源氏物語』という作品が好きでいたということを、これらの作品を通し改めて感じ、優れた文学作品の感動は、いつの時代の人とでも共有できるのだと思いました。
2つ目に面白いと感じたのは、展示場の随所にある「源氏物語のミニコラム」です。このコラムには、作者とされる紫式部についてのことや、源氏物語のファンたち、世界においての源氏物語など、様々なコラムがあります。作品も魅力的なものばかりですが、このコラムも読んでみると面白く、源氏物語をあまりよく知らない人でも楽しめると思います。
このイベントは通常の特別展が終了した後に行われたので、時間は限られていましたが、じっくりと見ることができました。そして、『源氏物語』をあまりよく知らない友人と参加したのですが、作品は知らなくても充分に楽しめるものでした。展示場では近くの学芸員の方に聞けば説明して下さいますし、音声ガイドもあります。そして土曜日は高校生無料です。11月3日までと残り少ないのですが、『源氏物語』誕生から1000年という記念になる年の重要な展示会ですので、少しでも『源氏物語』に興味ある方はぜひ一度、足をはこんでみてほしいです。

紫式部図(部分)伝 狩野孝信 筆 〔桃山時代/石山寺蔵〕
(投稿記事 3年H・R&O・M)

10月14日火曜日、横浜美術館で行われている、「源氏物語の1000年‐あこがれの王朝ロマン」の関連イベント、「NHK事業センター主催~プレス体験!高校生のための特別記者会~」に参加しました。
このイベントは前半は講義になっていて、学芸員の方から展覧会概要・作品解説を頂き、現役の記者の方から取材や記事作成について教えて頂きました。後半は約30分、学芸員の方による主要作品のガイドをして頂いた後、40分間展示室を自由に見学することができました。
今回の展覧会には、たくさんの作品が展示されていました。中でも私たちが見どころだと思ったものを2つ紹介します。
まず、1つ目は作品です。私たちが特に面白いと感じたのは、学芸員の方に説明して頂いた「源氏物語図屏風」です。何が面白いのかというと、この屏風には、各扇5面ずつ、60面の扇面が貼り付けられており、若干の異同はあるものの、1扇目の上「きりつぼ」から、ほぼ物語の順番に並べられています。そして、実際に物語に描かれていない、源氏が亡くなったとされる幻の巻「雲隠」が描かれています。この「雲隠」は当時実在していて描かれていたのか、また当時から物語に描くとしたら、このようなものではないかと想像して描かれたものなのか、どちらにしても、とても貴重で面白い作品です。この他にも扇が貼り付けられている屏風がいくつかあるのですが、それらの扇には縦に線が入っているものもあり、実際に扇として使用したあとに、目でだけでも楽しめるよう屏風にされたことがわかります。私は、このように今から何百年も前の人も、今と同じようにこの『源氏物語』という作品が好きでいたということを、これらの作品を通し改めて感じ、優れた文学作品の感動は、いつの時代の人とでも共有できるのだと思いました。
2つ目に面白いと感じたのは、展示場の随所にある「源氏物語のミニコラム」です。このコラムには、作者とされる紫式部についてのことや、源氏物語のファンたち、世界においての源氏物語など、様々なコラムがあります。作品も魅力的なものばかりですが、このコラムも読んでみると面白く、源氏物語をあまりよく知らない人でも楽しめると思います。
このイベントは通常の特別展が終了した後に行われたので、時間は限られていましたが、じっくりと見ることができました。そして、『源氏物語』をあまりよく知らない友人と参加したのですが、作品は知らなくても充分に楽しめるものでした。展示場では近くの学芸員の方に聞けば説明して下さいますし、音声ガイドもあります。そして土曜日は高校生無料です。11月3日までと残り少ないのですが、『源氏物語』誕生から1000年という記念になる年の重要な展示会ですので、少しでも『源氏物語』に興味ある方はぜひ一度、足をはこんでみてほしいです。

紫式部図(部分)伝 狩野孝信 筆 〔桃山時代/石山寺蔵〕
(投稿記事 3年H・R&O・M)
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