環境活動・ISO14001

つばさ総合高校は2004年3月に都立高校で初めてISO14001の認証を取得しました。
環境教育、省エネルギー、ゴミの削減などに生徒・教職員が全員で取り組んでいます。

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「第8回高校生環境サミット」報告・1

 すっかり遅くなってしまいました(汗

 11/20(日)に行われた「第8回高校生環境サミット」。
 その様子を連載で報告していきたいと思います。
 ・・・いちおう、2か月ぐらいで完結させる目標です(苦笑)
 なお、つばさの広報委員による取材記事が同委員会のブログ「Tsubasa Life」に掲載されています。

【開会前後の風景より】
s8_start1 s8_start2 左:雨上がりのサミットでした。右:準備万端で開場を待つ正門

=基調講演=

 福島の原発事故を機に問題となった、エネルギーと放射能汚染の問題。これを今回のテーマにすることは、夏に参加校の有志生徒で相談して決めました。
「『危険だ』『安全だ』という断片的な情報が飛び交う中で、冷静に知識を得て、その上で考え・行動したい」
 そんな思いが、その理由です。

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 それに沿って、基調講演には高木学校講師の隅田聡一郎先生をお呼びし、「私たちのエネルギー~電力と放射線の『今』を聞く」と題して一時間ほどお話をうかがいました。
 高木学校というのは、核物理学者の故・高木仁三郎さんが創設した「市民科学者」を育てるための講座です。ご自身も大学院で勉強中という25歳の先生ですが、放射線が人体におよぼす影響を十分に、しかも高校生に合わせた形でお話しいただけました。

s8_kouen1 まず、核分裂の説明を軸に原子力発電のしくみをおさらいし、「80種類ほどの放射性廃棄物が残り、多くは発電所に貯められている」という他の発電方法にはない特徴を確認。
 その放射性物質から出る放射線は、光のように体の表面だけに「当たる」のではなく、体内を「通過する」こともここでは強調されました。
 そして本題の「放射線が人体におよぼす影響」に入っていきます。高校の生物の教科書を読み直して、高校で学ぶ範囲を確かめながら講演内容を練ってきて下さったそうです。
 細胞分裂とともに細胞核にある遺伝子が正確に複製され、それが私たちの体を正常に保っている・・・それをビジュアルにおさらいしてから、よく話題になる「ミリシーベルト」という単位の話へ。

「すべての細胞核に、平均して1本の放射線が通過する=1ミリシーベルト」
 これが、その定義です。

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 つまり「1マイクロシーベルト」は1,000個のうち1個だけを通過することになります。1,000個に1個ぐらい当たっても平気そうな気がしますが、そう単純ではないようです。
 まず先生は、放射線が持つ、遺伝子の鎖を壊し、複製をしづらくする性質を紹介。
 続いて、大量の細胞が一度に高い放射線を浴びる(高線量被曝)と複製自体ができなくなり、短期間で死に至ることが、99年の「JCO事故」の資料も使って示されました。s8_kouen4
 一方、少量の放射線をじわじわ浴びる(低線量被曝)場合も、鎖が壊されることに変わりはありませんから、遺伝子の正確な複製がさまたげられ、それが異常な細胞の増殖=ガンなどにつながっていく可能性があります。
 その確率は放射線量=鎖が壊される回数に比例するので、微量だから確率ゼロとはならない・・・のだそうです。

「一般人の許容被曝量:年間1ミリシーベルト」

 つまり、よく聞くこの基準は「これ以下なら絶対安全」(しきい値)という意味ではなく、「(これ以下でも)数値に応じて低くはなるが危険性はある」ということになります。
 日本の安全基準が前者の考え方に基づくのに対し、国際基準は後者の考え方(特に欧州は内部被曝も加味したより慎重な基準)で、これも欧米がより深刻に福島の事故を受け止めた根拠のようです。
 そして、どのぐらいの線量でどんなことが起こり得るかが表で示され、説明されました。これによると、福島県で設定された年間20ミリシーベルトはもちろん、年間1ミリシーベルトも「大丈夫」とは言えないようです。

s8_kouen5 結びに、福島県・中通り地方の人々がどう受け止め、対処しているかを取材したテレビ番組の映像を見ました。
 用心したり、あるいは割り切って安心していたりする人々の姿がありましたが、映像の後で、先生はチェルノブイリ周辺の避難基準と比較しながら、
「映っていた場所は、チェルノブイリなら強制避難か、希望すれば避難先や避難のための資金が受けられるレベルのエリア。そんな場所に日本では人々が住んでいる。正確な情報を出さない、知らないということが何を招くかを皆さんにも考えてほしい」
というお話をして、講演を結びました。


 アンケートでは、ミリシーベルトの定義や許容限度に関連する部分を中心に、
「ためになったけど、驚いた」
「知らないのに誰にも聞けなかったことを、分かりやすく教われた」
 といった声が多く寄せられた一方、
「『ホットスポット』や食品から検出される放射能など、東京でも身近な話題にも触れてほしかった」
 という指摘もありました。
 また、「テレビ番組を流さなくても・・・」というご意見がありましたが、番組は適当に選んできたものではなく、出てきた場所や取材先は隅田先生も活動の中でかかわりを持ち、状況を知っているので引用したとのことです。

 そして、アンケートよりももっと率直な意見や疑問、あるいは切実な思いが、この後の「パネルディスカッション」で高校生たちから出されます。
 というわけで次回は、パネルディスカッションの報告です。


【つづく】
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