環境活動・ISO14001

つばさ総合高校は2004年3月に都立高校で初めてISO14001の認証を取得しました。
環境教育、省エネルギー、ゴミの削減などに生徒・教職員が全員で取り組んでいます。

<< 広報紙「USO800」、2014新年号 | main | 2月のペットボトルキャップ回収は6日(木) >>

雪の「アファンの森」に行ってきました

 14afan01

 暮れに頂戴した「エコワングランプリ」の文部科学大臣賞には「副賞」がありました。
「冬の『アファンの森』体験プログラムご招待」
 アファンの森とは、グランプリ審査員のお一人、作家のC.W.ニコルさんが蘇らせた森林です。
 というわけで成人の日の三連休に、発表した生徒2人と顧問1人が、森のある長野県北部・黒姫へと向かいました。

 土曜の昼過ぎ。一緒に上位入賞した各校の皆さんやエコワングランプリ事務局の方たちと、森の入口に建つ「アファンセンター」に到着。
 暖炉で薪が燃えている広間で、アファンの森のスタッフの方々、そしてニコルさんが出迎えてくれました。
 14afan02 
 ニコルさんは、初めて日本の里山を見た時の感動と、それが失われていくことへの無念さから、ここで荒廃した森の再生を始めた・・・という経緯を話した後、冬の森の見どころを紹介して「楽しんできてください」と呼びかけてくれました。

 それからスキーウェア・スキー靴にスノーシューという格好に着替えて、いよいよ森の中へ。
 14afan03
 歩いても歩いても、とても明るい森でした。
 それもそのはずで、写真のように、並んで歩けるような空間が当たり前にあります。
 これは、「いったん人の手が入った森に必要な手入れ」がされているためだそうです。木材を取ったり畑にしたりした挙句に放置されてきた暗い森林を、28年前に間伐や下草刈りなどを始めて、本来の姿に戻したのです。
 森といえば木がびっしりと植わっていたり、高い笹藪が行く手を阻んでいたり・・・というイメージが強かったので、明るくて自由に歩ける森はとても新鮮でした。
 木の種類も、さまざまです。
 14afan04a 14afan04b
 木の種類が多いと動物や虫も多様になり、そして枯葉や動物のフン・死骸を分解する微生物も多様になって「きれいな森」になるそうです。
 積雪の中でしたが、何種類もの動物の足跡が見つかり、鳥が住む木の穴や鳥たちの声があります。
 そして、こんな姿も見ることができました。
 14afan05

 途中で、「森の中のティータイム」と題して小休止。
 温かいお茶をいただいたり、交流を兼ねて雪で遊んだりしたのですが・・・。
 14afan06
 かたわらの雪の中に練乳やメープルシロップの用意が。
 誰にも踏まれていない粉雪は、柔らかくておいしかったです。

 ところで、こうして写真を見るといかにも寒そうですが、森の中にいる限りそれほどでもなく、ちょっと不思議でした。
 戻ってからニコルさんに聞いてみたところ、「木々のおかげで風が吹き込まないせいもあるが、なぜか森の中は実際の気温も1~2度高い」とのこと。ニコルさんにも謎なんだそうです。

 アファンの森の方々は宿舎にも来てくださり、夕食後は交流会になりました。
 その中で、各校の生徒が、今日の感想と自分たちの活動への思いなどを順に話す時間がありました。スタッフの皆さんやニコルさんが話を聞き、言葉をかけてくれます。
 つばさ生2人は、ちゃっかり次回の「高校生環境サミット」【ちなみに次回も11月23日の予定です】のお誘いもしつつ、ゴミ削減への思いや、今考えているアイデアなどを話しました。
 これに対して、森のスタッフの方からは「いい状態に保たれた森もゴミを残さない。落ち葉や動物の死骸をものすごい早さで分解してくれる」という話題をいただき、ニコル氏も「物を捨てないことは非常に大事だ。自分も野生の鹿を食べる時に、脂や骨も有効に使ってゴミは一切出さない」と語ってくれました。

 翌朝は、戸隠奥社近くの原生林へ。
 アファンの森は人の手入れで成り立っている森で、再生してから年月が浅いので、比較のために天然のままの古くからの森を見に行きます。
 14afan07
 アファンの森に比べて全体に木が太い感じがしますが、太さや木の種類が様々なことや、鬱蒼とした密林ではないのが同じです。
 樹齢二百年、三百年という木が時々現れ、そのまわりは特に広い空間ができています。その理由や、その木が枯れて森の木が世代交代していく時のメカニズムなどの説明もスタッフの方から受けました。
 14afan08
 ↑樹齢七百年の「戸隠太郎」にて。信じられないぐらい明るいですが、まぎれもなく森の中です。
 14afan09
 ↑森を出た後、戸隠奥社の参道に並ぶ大きな杉並木を見る。

 アファンセンターに移動して着替えを済ませると、朝から動いたおかげで、おなかが鳴っています。
 そこへ、この昼食。
 14afan10
 お弁当とともに現れたのは、ニコルさんお手製の鹿肉のシチュー。
 昨夜うかがった鹿を食べるというお話は、これの伏線だったのです。「たくさんあるからおかわりしてほしい」というニコルさんの言葉に甘えて、私もおかわりをいただきました。

 その後に少し交流の時間があって、プログラムはおしまいに。
 14afan11
 雪の中の森は楽しかったですし、そして、明るくて様々な木や動物がいる森は私たちの「森」に対する認識を塗り替えてくれました。
 もちろんゴミの取り組みは続けていきますが、自然環境についても少し勉強や体験をしてみようかな・・・とも思っています。
 素敵で貴重な経験を用意してくださったエコワングランプリ運営事務局の方々、そしてアファンの森の皆さん、ありがとうございました。
日々の活動 | - | -